南をかんがえる家 - NATURAL STUDIO
施工事例

南をかんがえる家

これからの家づくりに取り入れたいアイデアがいっぱい!
家族の気配を感じながら暮らす家。

山形県に建てられた2階建の新築住宅。女性建築家が手掛ける設計は、毎日の家事を助ける導線や気配りと、家族の絆を育む仕掛けで溢れています。

建築家コメント

一般的に、南入りの土地は人気があります。十分な陽あたりが確保できる、というメリットがあるからです。しかしながら、くつろぎのLDKは必然的に南側の人通りと、真夏の直射日光にさらされることとなります。

せっかくの大きな窓もカーテンを閉めきったまま、夏は日よけをつける生活に。だから、南入りの家づくりこそ、しっかりとした視線と光の計画が気持ちの良い暮らしをもたらすと考えています。

さりげなく存在感のある木質がその容姿を引き立てる外観

何年経っても飽きることのないシンプルで洗練された外観づくりは、「design casa」の建築家の魅力の1つ。この物件はカジュアルな中にも、マットで気品な素材感が魅力的なガルバリウム鋼板の外観が印象的。屋根裏にあしらわれた木質のアクセントと相まり何ともお洒落。外からの視線を細かく計算して設置した窓からは、柔らかな照明がその姿を覗かせます。

柔らかな光と温もりが心地良い無垢材で纏められた内観

​内観は、無垢素材の木を多く使ったシンプルでナチュラルな雰囲気が暮らしを心地よく創り上げます。南向きの立地を上手く使いながら、陽の光と影を取り入れた間取り設計は、建築家の経験とセンスが光っています。

リビング部分には2階の天井まで抜ける吹き抜けとネイビーのアクセントクロスが印象的。玄関から1歩家入ると、そこにはキッチンダイニングが広がる導線も、家族が自然と顔を合わせる機会を作る優しい仕掛けに。

こだわりのオリジナルクロスで陽の光を柔らかく吸収し、部屋全体を包み込む

内観の壁に使われる白い壁は、建築家こだわりのオリジナルクロス。ただ白いだけでなく、趣があり、光を柔らかく吸収する効果があるため、より自然な空間を創り上げることができます。柔らかな光に照らされた白壁は、自然体で心地よい無垢床との相性も抜群です。

リビングと2階フロアをつなげる格子床

今回の物件で目玉の1つとなるのが、2階の廊下部分に設置された格子床。すぐ側にある南向きの大きな窓から注がれる太陽の光を心地良い形で1階まで降り注ぎます。全体的に柔らかい雰囲気の内観を、パキッと締めてくれる重厚感あるブラックのアイアンもお洒落。

計算された窓が程よく南の光を取り入れる

今回の物件でメインの見どころと言っても過言でないのが「緻密に計算された、視線と光の計画」。南向きの住宅では、そのメリットをたっぷりと取り入れるべく、南面全面に大きな窓を設けがち。しかしそれが有難いのは冬のシーズンくらいで、特に昨今の猛暑に南からギンギラの太陽が照りつけるのは逆にデメリットとも言えます。

そこで担当の建築家は敢えて、大きすぎない窓を角に置くことで程よい影ができるよう計算しました。これにより冬だけでなく、夏にも心地良い日向ぼっこができる空間が誕生ました。

南だけにこだわらない、吹き抜け天井から注ぐ柔らかな光彩

もう1つ、この家の印象的なのがリビング上に設けた開放的な天井吹き抜け。更に2階の廊下にもスリットを入れることで、1階に天井からの光がふんだんに取り入れられています。2階に設けられた南窓からの光彩も、直射日光で入ることなく1階リビングにふわっと注がれることで、自然に光と風が舞い込みます。

家族の気配を感じられる「隔てすぎない壁」

それぞれの空間は、完全に仕切るのではなく、一部を抜けるような形にすることで「部屋に居ても繋がっている」感覚を得られるように。これにより、家族と時間を共にしていない間も、家族同士が気配を感じることができます。

南向きの家だからこそ敢えてキッチンやダイニングは奥へ

北側に向かうにつれ、キッチン・ダイニング、水廻り…と家族が毎日忙しなく使う空間が纏められています。このエリアで心地良いのが、白い漆喰壁を更に引き立てる間接照明とリビングからの柔らかい風と光を包み込む無垢材の存在感。シンプル&ナチュラルに仕上げられた素朴な中にも気品な雰囲気は、奥様のこだわりと洗練されたセンスが光ります。

「十分な陽あたりが確保できる」というメリットがある南向きの立地。しかし本当のところは、くつろぎのリビングが真夏の直射日光にさらされることにも…しかし今回の物件は、そんな事実をしっかり熟知している建築家だからこそ、本当の意味での「南向き立地の良さ」を思いっきり堪能できる設計となりました。

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