家を建てる人が必ず学ぶ!4つの大事な住宅基礎知識
「家は3回建てないと満足できない」なんていわれていることをご存じでしょうか。
普通は3回も建てられませんから、理想の住まいを建てたいと思ったら勉強は欠かせません。しかし初めての家づくりだと、何から学び始めて良いかすら、わからないでしょう。
だからこのコラムで、家を建てる人が必ず学ぶべき4つの重要な基礎知識を紹介します。まずはここからスタートしてみてください。
資金計画の考え方
注文住宅を建てた人の約20%が「資金など金銭面で後悔している」というデータがあります。だからまずは正しい資金計画の考え方を身に付けましょう。
・注文住宅の資金の内訳
注文住宅にかかるお金はざっくり以下の項目に分けて考えられます。
建築費
建物にかかる費用のことです。
土地代
家を建てる土地を購入するために支払うお金です。
付帯工事費・諸費用
解体工事や地盤改良工事の費用、不動産所得税など、多くの方が見落としてしまう細かい費用群です。しかしこれだけで数百万円かかりますので、正確に把握しておく必要があります。
ランニングコスト
電気・水道代などの光熱費や、補修・設備交換などのメンテナンス費がランニングコストとして発生します。建築費用が高くてもランニングコストを抑えられる家ならトータルの出費は減らせますし、逆も然りです。
三大支出のバランスを考えた資金計画を立てる
家にかける「居住費」以外にも、人生では大きな出費が必要になる場面があります。一般的に大きなお金がかかる「三大支出」は以下のとおりです。
- 居住費
- 教育費
- 老後費
家にお金をかけ過ぎて老後の資金が足りない、なんてことにならないよう、これらを考慮して住宅の予算を検討してください。
予算は「月々のローン返済額」から逆算して決める
総予算から考えていませんか?
家づくりにかける費用は月々の負担から逆算して決めるのが正解です。ライフステージが変化していくことも考えて、どのくらいのペースでの返済なら家計にゆとりを持てるか考えましょう。
土地の探し方
土地探しに失敗すると、想定外の費用が発生したりする大きなリスクが生じ得ます。土地代だけで予算オーバーし、建物にお金をかけられないケースも珍しくありません。
土地を探す際は以下の2点に気を付けてください。
先に土地を買ってはいけない
約70%の方は土地のない状態からスタートします。理想の土地はなかなか見つかりにくいため、先に土地を押さえようとする方が多いのですが、これが失敗の原因になります。
建築費は一度決まれば変動しませんが、土地代は流動的で金額が動くためです。そして土地を買ってから家づくりのプランを考えようとしても、希望どおりに家が建たない場合があるためです。
土地探しのパートナーは不動産会社ではない
不動産会社は土地のプロですが、住宅のプロではありません。希望する土地を見つけることはできても、あなたに合った土地がどんなものか提案することはできないのです。
一方、住宅会社は理想の暮らしを実現する土地を提案できます。土地探しは必ず、住宅会社に相談しながら進めてください。
間取りの決め方
約60%の人が間取りで後悔しているというデータがあります。自分で判断しようと思っても、平面図から実際の暮らしを具体的にイメージするのは容易ではありません。
間取りで後悔するリスクを抑えるためには、以下の点を考慮してみてください。
- ライフスタイルの優先事項を決めてから考え始める
- 事例をベースにして理想の間取り図を参考にする
- 将来の家族構成に合った部屋数を確保する
- 家族の増減などライフステージの変化を考慮する
- 朝・昼・夜のリズムに合った生活・家事動線をつくる
- 設置する家具や家電の配置を考慮する
- 大きすぎないよう必要十分な収納スペースを確保する
シックハウスの防止方法
建材や水などから発生する化学物質によって健康に影響が生じて発症する病気がシックハウス症候群です。症状は目のチラつき、鼻水、吐き気、湿疹などさまざまです。
これを防止するには、次の点に気を付ける必要があります。
断熱・気密
一番大切なのは、家の中の空気がしっかり循環して新鮮な状態を保つことです。そのためには高い断熱性と気密性が欠かせません。穴の空いたストローでは空気をうまく吸い込めないように、家もしっかりと密閉されていなければ換気ができません。
自然素材
人工的な素材ほど、化学物質が発生するリスクがあります。一方で自然素材はからだにやさしく、健康に悪影響を与えません。
床には無垢材、壁には紙クロスや珪藻土などを使うことで調湿効果を得られ、防蟻処理にもホウ酸などの安全な薬品を使用すると安心です。
水
飲み水だけでなくお風呂に使う水に至るまで、暮らしに必要なすべての水やお湯を浄化しましょう。ヨウ素・残留塩素・総トリハロメタン・農薬(CAT)・赤サビなどの有害物質の発生を抑えられます。
土地
土地に活性化木炭を埋設すると、マイナスイオンの発生によって健康が促進されます。さらに食べ物が腐りにくく美味しくなり、建物の耐久性も増します。
またカビや雑菌も抑えられ、床下の防湿にもなって結露しにくくなります。さらに蚊やゴキブリなどの害虫なども遠赤外線を嫌って近寄りにくくなります。
まとめ
家を建てる方が必ず学ぶべき重要な4つの知識について、基礎的な部分をお伝えしました。
このコラムはあくまでスタート地点です。これをきっかけに、それぞれの項目について詳しく勉強しはじめてください。気になることがあれば、Natural建築設計から詳細なレクチャーをご提供いたします。お気軽にご用命ください。


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